今日は再びコンラート・ローレンツ著「ソロモンの指環」からの引用で始めたいと思います。
イヌが飼い主にしめす真に深い愛情は、まったく異質な二つの源から発している。
第一のものは、野生のイヌがその群れのリーダーにたいして抱く愛情にほかならない。
家犬では、これが本質をあまり変えないまま、人間に移しかえられるのだ。
これに加えて、高度に家畜化された家犬たちでは、まったく べつの形の愛着が生ずる。
多くの場合、家畜とその野生祖先種とでは、野生型では幼若期のみにごく短期間みられるにすぎない体の構造や行動が、家畜では一生涯保たれているという点が異なっている。
たとえば、多くの家犬品種に見られる短い毛、巻いた尾、垂れ耳、まるっこい頭、短い鼻先は、このような特徴の例である。
家畜化にともなうこの幼化は、行動においてはなによりも愛着の面での変化にあらわれている。
すなわち、野生イヌではごく幼いイヌだけがその母親にたいしてしめすような愛着が、家犬では一生涯を通じて保たれており、それがかわることのない忠実さとなってイヌを主人にむすびつけるのである。
(原文のまま)
それはとりもなおさず、ペットのわんこは成長しても「オトナ」にはならず、「一生涯」飼い主の「コドモ」として甘えたがる、ということなのでしょうね(^m^)
それにしても、博士が言うところの「家犬品種」の特徴「短い毛、巻いた尾、垂れ耳、まるっこい頭、短い鼻先」は、我らがパグちゃんにそっくりそのまま当てはまりますにゃ^^;
オトナにならない甘えん坊将軍の典型的な例・・・ということにゃのでしょうか。。。

フードが似合いすぎ。
そういえば、野生動物では、垂れ耳というのは赤ちゃん期を除いてあまり見かけないような気がします。
垂れ耳は野生向きではないのでしょうね。コートのフードをかぶるのには適しているのですが~。
しかし、垂れ耳といえども、けっしてあなどれるモノではありません。
どんなに気をつけていてもわずかに漏れる、ヨーグルトの蓋を開ける「ぺりっ」という音や、炊飯ジャーの蓋を開ける「かぱっ」という音を、涼々は聞き逃すことがありません。
逆に、(りゃん父は自分のフォト&ダイアリーでおサルさん耳だということを告白しておりますが)集音能力が高そうな耳を持っているりゃん父ですが、私が呼んでも返事もしません(`ε´)
って、単に聞こえないフリしてる!? 目には見えない透明の密閉式垂れ耳を持っていて、都合よく使っているのかもしれません。